野菜の中でもトップクラスのビタミンC含有量「ブロッコリー」

ビタミンCが豊富な健康野菜

ブロッコリーはビタミンCを豊富に含む健康野菜の代表格です。その含有量は100g当たり120mgと、野菜のなかでもトップクラス。料理の際に損失される部分もあるものの、高血圧に不可欠のビタミン源として、ぜひとも有効利用したい野菜です。
ビタミンCは、ストレスに対処する副腎皮質ホルモンやカテコールアミンといったホルモンの材料になっている栄養素で、ストレスによる血圧の上昇を防ぐのに大変重要です。しかも、ビタミンCはコレステロール値を低下させる働きもあるので、動脈硬化の予防に有効です。ビタミンC は摂取後2、3時間程度で体内から排泄されてしまいますので、つねに摂取するよう心がけたいものです。

ビタミンKとカルシウム

また、ブロッコリーには食塩中のナトリウムを体外へ排泄するカルシウムも豊富です。カルシウムはカリウムと並んで、余分なナトリウムを撃退する高血圧予防に必須のミネラル。積極的な摂取が望まれます。しかも、ブロッコリーにはビタミンKも豊富に含まれています。ビタミンンKは、カルシウムの代謝を促進して骨への吸着率を高める働きがあるので、カルシウムとあわせてとるのはとても効果的です。カルシウムに加えてビタミンKも含むブロッコリーは、骨粗鬆症症予防にも大いに役立つ優秀な野菜です。

発がん抑制物質も

このほか、ブロッコリーには抗酸化作用の強いビタミンB群やβ-カロテン、ナトリウムの排泄に欠かさないカリウムなどもふくまれており、高血圧や動脈硬化の予防に効果を発揮します。また、発がん物質を無毒化して体外に排泄するといわれる、スルフォラフアンという成分が含まれることも発見されています。ブロッコリーにはあくがないので、ゆでなくても大丈夫。ラップをし、レンジで加熱すれば栄養成分の損失を最小限にとどめることができます。
ブロッコリーに含まれるカロチン、ビタミンC 、ケルセチンがガンを抑制