種類を変えて各種有効成分を取り入れより血圧を下げる「きのこ類」

しめじはリジンが豊富

「香りまつたけ、味しめじ」といわれるように、しめじはうまみのもととなるグルタミン酸がたっぷり。おいしくて安価で、和洋中と料理のバリエーションも豊富なしめじを、積極的に活用していきたいものです。しめじには、グルタミン酸のほかに、必須アミノ酸の一種であるリジンが豊富に含まれています。リジンはコレステロールを減らしたり脂質の酸化を防ぐ働きをするので、動脈硬化の予防に有効です。また、中性脂肪を減らしたり、LDLコレステロールの増加を抑えるナイアシンというビタミンも含まれ、高血圧予防に役立ちます。

まいたけ

まいたけには、まいたけから発見された「D-フラクション」、「Ⅹ-フラクション」という特有成分が含まれています。D-フラクションは免疫力を高めてがんを予防する効果が、Ⅹ-フラクションには体脂肪の蓄積を抑える働きが、それぞれ期待されています。とくに、Ⅹ-フラクションにはLDLコレステロールの生成を抑えたり、余分なコレステロールを排泄する働きも認められており、動脈硬化の予防に効果を発揮することがわかっています。
また、活性酸素を抑えるビタミンB2が、きのこのなかではもっとも豊富に含まれています。まいたけは、加熱すると黒い色素がしみ出してくるので、料理の見た目を美しく保つため、加熱のし過ぎに注意しましょう。

えのきたけ・りんぎ

別名を「なめたけ」とも呼ばれるえのきたけには、グリホリン、ネオグリホリンなどの特有成分が含まれ、これらがコレステロールを減らして動脈硬化の改善に有効といわれています。また、イタリア原産のエリンギにはカリウムが460gも含まれ、きのこ類のなかではトップクラス。余分な塩分を排泄して血圧のコントロールに役立つカリウムは、高血圧治療には不可欠の栄養素です。