太らない食事をする

太ると血圧が高くなる

一般的に、痩せている人に比べ太っている人のほうが血圧は高くなります。肥満だとなぜ血圧が高くなるのかということはよくわかっていないようで、必ずしも肥満が高血圧の直接の原因であるとはいえません。しかし、カロリーを多く摂るということは、それだけ塩分も多く摂るということで、それが肥満イコール高血圧につながっているのではないかと考えられています。

いずれにせよ、太りすぎは、高血圧に限らず健康上よくないことは確かです。肥満の状態だと心臓の負担が大きくなりますし、体重を支えるために腰やひざにも負担がかかります。

標準体重の維持

私たちの体は、活動するのにある程度のエネルギーを必要としています。年齢や性別、日常生活の違いなどで必要なエネルギーは変わってきますが、そのエネルギー以上にカロリーを摂ることによって肥満になります。年齢を増すことによって、特に中年以降は基礎代謝がおとろえることもありますが、急に太ってきたという人は、たいていカロリー超過が原因です。

体重には脂肪以外にも筋肉や骨、内臓の重さも含まれているのですが、骨や内臓というのは二十歳ぐらいまでに完成するので、その分の重さは変わりません。筋肉は、栄養、運動量や鍛え方に影響されますが、だいたい一定の重さを保っています。ですから、同じくらいの身長なのに体重に違いがあるというのは、余分なものがあるために体重が増えていると考えられます。

身長と体重の関係における理想的な比率から標準値を示したものを標準体重といいます。広く取り入れられている算出方法は、
身長(m)×身長(m)×22 です。
以前には、日本人に合わせた算出方法として、(身長(cm)-100)×0.9 という式が使われていました。

この標準体重というのは、健康的に生活するために最適とされる体重ということで、少し多めに設定されているようにも思いますが、例えば女性が理想とするような美容体重とは違います。また、老年期には筋肉がおとろえてきますので、標準体重の数値を少し下げてもよいでしょう。

摂取カロリーを抑え体重を減らす

標準体重をかなり上回り肥満の状態であるとすれば、体重を減らすようにしなければなりません。肥満の状態が続いたままだと、どうしても心臓の負担が大きくなって、心不全を起こす可能性も出てきます。特に高血圧がある人の場合には、その症状が重くなり、心臓血管の障害を引き起こす危険が高くなります。

体重を減らす方法として、食事で摂取するエネルギーを減らす、運動して消費するエネルギーを増やす、という方法が考えられます。運動による方法は一応有効ではありますが、どんどん減量できるというものではなく、長期間にわたって行わなければならない難点もあります。また、体を動かしたことによってお腹が空き、たくさん食べてしまうという危険も考えられます。

そこで、食事によって摂るカロリーを制限すれば、確実に体重は減ります。この場合、急激にカロリー摂取を抑えなくても、毎日少しずつ減らすようにすると、体重を減らすことができます。ただ、物足りなさを感じたりもするでしょうから、よく噛んで食べるというような工夫も必要です。そして、栄養のバランスを考えて食べることも大切です。

肥満解消に向けて努力しているのに効果がでない

いわゆる教科書どおりに肥満対策をしたり、ダイエットをしても思うような結果がでずにイライラがつのっているのなら『αリポ酸の「糖の代謝促進作用』などを利用するのもひとつの方法です。
食事はある程度カロリーや栄養を考えてしっかり習慣化できているのにデスクワークで運動ができなかったり、仕事の関係上、睡眠がしっかりとれなかったり…ということが原因で肥満が解消されない現代人が増えています。独特の現代人特有の問題だったりして簡単にはいきません。また、個人個人の体に合う、合わないも当然影響します。特に肥満の原因が複合的な要因による場合は、努力してひとつを解決してももうひとつの要因のためにやせられないケースが多々あります。
体質の問題なので睡眠時間さえしっかり確保できれば少々カロリーオーバーしても太らない人もいれば、睡眠時間は短時間でも食事を注意すれば太らない人もいます。

血圧が高く合併症の予防のために肥満解消に向けて取り組んでいるのになかなか結果がでずに逆にストレスになってしまう人もいるほどです。自分に合う肥満解消法を見つけるのに時間がかかってしまい嫌になってしまう人もいるのですが、ここは根気よく体質に合うものを見つけることが大切です。